この記事は母が29歳、そして私が0歳の時の話です。
私がミルクを飲んでいた赤ん坊の頃は、自営業の仕事が忙しかったと聞きます。
当時はどんなに頑張って働いても収入が増えることは無く、減る一方だったため(理由は後半に)母は昼間は勿論、夜中まで私をおんぶして、一人で仕事を続けました。
そんな状況が続いたある日の事・・・。
誰もいない部屋で泣き疲れて寝る私を見た母
何日も私をおんぶして徹夜で働く事ができなくなった母は、誰もいない6畳間に赤ん坊の私を残し、寝たのを確認してから風邪をひかないように、タオルを掛けて仕事に出ました。
もちろん幼い子供を一人で残していくことに躊躇したと言っています。
その日は特に忙しかったにも関わらず、誰も仕事を手伝ってくれないため、お昼も食べずに働いている途中である事に気がつきます。
そうです。私にミルクをあげていなかったことに気付いたのです。
「しまった!」そう思って母は急いで裏庭の工場から、自宅へと走って向かいます。
祖母の家を通って、部屋のドアを空けた先に待っていたのは、
空腹で泣き疲れてぐっすりと眠る私の姿だったのです。
母は、「部屋の隅に寝かせていたんだけど、泣きながら動き回ったみたいで、もともと寝てたところとは全然違うところで寝てた」と言うのです。
「掛けてあったタオルもグチャグチャになっちゃっててさ。あの時はミルクをあげられなくて本当に申し訳なかったと思っている」
と私に詫びてきます。
パチンコで浪費する親父のせいで収入は増えず
ウチが行っていた自営業の従業員は、代表取締役の親父、母、そして祖母の3人。
従業員はたった3人なので、誰か抜けると業務に差し支えますが、親父は社長の肩書きを持っていても全然働きませんでした。
「オレの会社だ。オレが一番偉い。だからオレの言うことを聞いて、お前が働けばいいんだ。」
こんな考えでまったく仕事をせずに、毎日毎日パチンコ三昧。
開店時間が迫った9時40分になると、着替えを済ませ近所のパチンコ屋に行き、18時くらいに帰ってくる生活の繰り返し。
親父の母親である祖母はそれを見ても何も言わず、私の母が一人で仕事をしていても手伝うどころか、自宅でテレビばかりを見ていました。
もともと親父の兄妹が母と一緒に住んでいましたが、既に嫁いでいたため他に仕事を手伝ってくれる人はいません。
親父の家族構成については、モラハラ人間のターゲットはこんな身近な人までをご覧ください。
話し合おうとしても家族のことを考えない親父を怖がり悩む母
昔のことで、且つ自分も覚えていないので、あまり気になりませんでしたが、それよりも母親一人だけ働かせて、仕事もせずにパチンコで遊びほうける親父に問題があります。
「私が言わなければあの人は変わらない。話し合うしかない」そう思った母は「しっかり働いてもらわないと困る」と意見を伝え、
更に、「一人で仕事してるから忙しくて、○○(私のこと)にミルクもあげられないのに!」と言うと、「そんなのお前の仕事だろうが。オレには関係ねーんだよ。」
「何も出来ねー癖に、指図するな!」と怒鳴り暴力を振るったため、それ以降は恐くて話をする気力も無くしてしまったのです。
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