モラハラ夫から妊娠中に心無い言葉を言われた事がある方も多いでしょう。
大きなお腹で家事も満足にできない母に「のろま」、「子供の面倒は見ないぞ」、「さっさと飯を作れ!」など結婚してから態度が変わり、暴言をぶつけるようになった父親。
本来は妊娠中の母の面倒を見なければならないのですが、モラハラ夫には何一つ協力してもらえません。
この記事は結婚後1年半ほど経ったある日のこと。
私が生まれる日の出来事です。(母は27歳でした)
結婚前から、母親にモラハラとDVを振るっていた父親ですが、気に入らないことがあると怒鳴り散らすのは勿論、日ごろから無視を繰り返し段々とその行為はエスカレート。
当時の様子を母に聞くと、「精神的に追い詰められていた」と言いますが、どんなに酷いことをされても必死で耐えるだけ。
というかそうするしかなかったんですね。
ですが、これだけでは終わりませんでした。
あれは陣痛が来たときの出来事。親父がとんでもない言葉を口にしたのです。
陣痛で病院に連れて行ってと頼んだら一人で行けと言われた
ご飯を食べ終わってゆっくりしていた時。時間は夜の9時頃だったと聞いていますが、母に陣痛が来ました。
「コレは生まれる」と感じた母は、父に「陣痛が来たから病院に連れて行ってくれない?」とお願いしたといいます。
これは当然のことで、世のお父さん方は苦しんでいる妻を見たら連れて行きますよね。
しかし、私の父はこう言い放ったのです。
「はあ?なに甘ったれてんだ。自分で行きやがれ!」
返ってきた言葉に母は唖然としたそうですが、このまま何もしないでいる訳にはいかないと判断し、自分で車を運転して産婦人科へと向かったのです。
モラハラ夫と気付かずに結婚した母。その証拠がこちら。
「結婚する前はさ、お父さんもやさしかったんだよね。」
孫が生まれるのに「自分で行きやがれ!」なんて言葉を嫁に浴びせる息子を溺愛している祖母(義母)は何も言いません。
仮に助けを求めても義母は母の言うことを聞き入れません。
産婦人科までは、時間にしておよそ15分の距離ですが、痛みをこらえながら運転する危険と、もし途中で生まれることになったら・・・。
ということを考えなかったのかと聞くと、そんな余裕は無かったし絶対に連れて行ってもらえそうに無かったから自分で行ったと母は答えました。
幸い何事も無く無事に産婦人科に到着し出産することに・・・。
先生も驚きを隠せない様子だった
産婦人科に到着した母は、陣痛をこらえながら入院手続きを済ませたといいます。
普通ならここで付き添い(主に父親)がいるはずですが、一人でいる母を不思議に思った担当の先生は、
「旦那さんはどちらにいらっしゃいますか?」と聞いたそうですが、「私一人で来ました」と話す母親にビックリしたそうです。
陣痛を伴った妊婦が車を運転する危険性を十分知っていた先生は、落ち着いた様子だったそうですが、「次のお子さんが生まれるときに、誰も連れてきてくれる人がいなければ、親戚など身内に連絡を取り必ずタクシーなどを利用してください。」
「いいですか?絶対に一人で車を運転してこないように。分かりましたね。」
と強く言われたとか。
生まれたのは未熟児の男の子(私)
分娩室に入って3時間ほどたった頃。男の子が生まれました。それが私です。
生まれたときの体重は1700kg台。
未熟児で生まれましたが、とっても元気だったので普通の赤ちゃんと同じ部屋に入院することになったそうです。
これまで大きな病気もせずに順調に?育ってきた私ですが、もし母が運転中に何かあったら自分は生まれていないかも知れないと考えることがあります。
私は現在親から独立して結婚し、子供がいますが妻の出産には立ち会ったのは勿論、陣痛の時は病院に連れて行きました。
大変な思いをして出産する妻に対し、何も出来ない父親がやるべき当然の行為ですが、それすらできない私の父親・・・。
モラハラ親父が妊娠中の母を夜中まで働かせた理由
幼いころ両親は自営業を営んでいましたが、父親は働きませんでした。
「オレは社長だ。オレが一番偉い。だからオレの言うことを聞いて、お前が働けばいいんだ。」こんな考えでまったく仕事をせずに、毎日毎日パチンコ三昧。
そのせいでいつも「お金が無い。大変だ」と嘆きながら、母は妊娠中も夜中まで働き続けたのです。
なぜ仕事をせず、母だけに辛い思いをさせるのか?今までずっと疑問でしたがその謎がやっと解けました。
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母にも息子にも思いやりがない父の行為は児童虐待
子供が生まれることに喜びを感じず、自分の好き勝手に生きているクズ父親。
そんな人間を私は父親と思っていませんし、妊婦だった母と生まれてくる私に対する行為は虐待です。
あまりにも人の命を粗末にしすぎるその発言は、モラハラという言葉で片付けていいのかすら疑問に思えるほど。
今は自分の運命と父親面した人間のゴミを恨むしかありません。
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