モラルハラスメントの加害者夫(モラ夫)の特徴を書いた記事です。
モラハラという言葉は知っていても加害者にどんな特徴や症状があるのかを知らない人が多いのも事実。
その理由はモラハラ夫が妻である「あなたのお母さん」を少しずつ自分の物にしていくから気付きにくいのです。
以下に挙げる29の例は、モラ夫の典型的な行動をまとめたもので、全て当てはまらなくても『モラ夫』に該当されます。
モラハラの加害行為は、一つ一つはたいしたことではないように見えても、日常的に繰り返されると被害者の心は次第に壊れていきます。
これを見てモラルハラスメント加害者の事を理解し、あなたのお母さんはモラハラ被害を受けていると知るきっかけになっていただければ幸いです。
モラハラ夫の特徴
モラルハラスメント加害者の特徴をまとめました。最も簡単に表現すると被害者のあなたを道具としか思っていないのが加害者です。
あなたのお母さんも父親から道具扱いされていませんか?
私の父親が繰り返したモラハラとDVについてを書いた記事もあわせてご覧ください。

モラハラ加害者は自尊心(プライド)が高いのではない
モラハラ加害者の父親は自尊心が強いとされますが、強いのではなく過剰なのです。
自尊心の本来の意味は・・・
自分の人格を大切にする気持ち。また、自分の思想や言動などに自信をもち、他からの干渉を排除する態度。プライド。
つまり、自分を大切にする感情が自尊心です。
また、自分の良い部分も悪い部分も受け入れ、自分を大切に扱うことができているのが正常な自尊心を持った人といえます。
夫(父親)たるもの「オレは一生懸命働いて家族を楽にしてあげたい」「良い家に住みたい」など理想を持っていますが、努力無しで理想を手に入れるのは不可能です。
しかし、モラハラ加害者の父親は自尊心が過剰が故に「自分は常に完璧だ」と思い込み、努力もせずに高い理想を追い求めるのです。
モラハラ父親は自尊心が過剰過ぎて、自分を認める能力も自身も低く、「オレはこうあるべき」というイメージのみを尊重します。
その結果、失敗や過ちを否定し「オレがこんな失敗をするはずが無い。理想通りにならないのは周りのせいだ」と家族にすべてを責任転換して、押し付けないと生きていけない人間。
それがモラルハラスメント加害者なのです。
モラハラ夫は自己中心的
モラハラ加害者の夫は自己中心的です。
ここでいう自己中心的とは、全てを自分中心でしか考える事ができない幼稚な心の持ち主のことを指します。
モラハラ夫(父)は勝ち負けに執着する
モラハラ夫は勝ち負けにこだわります。
- お前より経済力がある
- お前より頭がいい
- お前より要領が良い
など。
ですがどれも幼稚で根拠の無いセリフばかり。
常に比較対象は弱い立場のあなたの母だけで、仕事ができる上司や学歴が上の人物の名前を出すことはありません。
あったとしてもそれは嫉妬心でいっぱいになった時だけです。
妻(アナタの母)を見下し常に上から目線
モラハラ加害者は自分を特別な存在だと思っていて、他人を見下す事で平常心を保つのが特徴。
- 誰かの成功を嫉妬する。
- 母へ感謝の気持ちを伝えない。
- 母の両親や友人などをバカにする。
- 母が尊敬する人の欠点をあげつらい悪口を言う。
など母に対して上から目線ですが、上司や目上の人には何も言えません。
私の父は母の実家の話をすると、とたんに激怒して母にDVをします。
これは母の両親や兄弟をバカにしているという特徴が現れている証拠です。
また結婚40年になりますが、ご飯を作っても美味しいと母を褒めた事は一度もないです。
モラハラ父にとって母は『物であって道具』
モラハラ加害者は妻を人間として認識せず、自由に操れる『物や道具』として扱います。
- 体調が悪い時
- 妊娠・出産の直前直後
このような時ですら妻の面倒を見ず買い物に行かせるのも日常茶飯事。
「金よこせ」「役立たず」など常に命令口調で感謝の気持ちが無い。
また、部屋に蚊がいると夜中に「オイ!」と母を怒鳴って起こし蚊を処分させる。
母はこのような扱いを受けています。
私が母のお腹にいるときにこんな出来事がありました。

母がどんなにモラハラ夫の意見に耳を傾けても、どんなに誠意を持って対応しても、道具としか見られていないので、扱いが変わることはありませんでした。
加害者父は他人にどう見られているかを気にする
家以外では「いい人」といわれる事が多いモラハラ夫。
「あなたの旦那さんて優しいのね」「毎回子供の行事に来てくれるなんて理想のお父さんね」
など、家族以外の人に褒められるのがとても好きで、外では良い人を演じて自分を良く見せようとします。
私の父は、上司の前で「妻には感謝してるんですよ」など思ってもないセリフを言う癖があります。
また私の実家はとても貧乏にもかかわらず、高級車を購入するなど見栄っ張りです。
自分を正当化し話しに一貫性が無い
少しでも不利な状況になると巧妙に論点をすり替えながら持論を展開し、アナタの母をまくし立てます。
しかも話の矛盾を指摘すると激怒するという困った特性を持っています。
ですが、話の内容に一貫性が無くこちらが何を言っても平行線をたどるばかり。
人の意見に一切耳を傾けず、チグハグな事を言って自分は悪くないと正当化します。
機嫌が悪い理由を聞くと「飯がまずいからだ。こんなもの食いたくない」と言われたので、「だったら何が食べたいんだ?」と聞き返したら「何でも良い。もっと手間をかけて作れ」と筋の通らない事を言われました。
また、母にDVをしても「オレは何もしていない」「悪いのはお前のお母さんだ」など子供にも明らかに父に非がある行為も「自分の正当性」を主張されます。
自分もモラハラ加害者だと感じたことを書いた記事。

モラハラ加害者の特徴まとめ
いかがでしたでしょうか?
自尊心が過剰で理想が高いのがモラハラ加害者夫(父親)の特徴。
しかし理想はあっても努力は苦手なので、立場の弱い妻の前で虚勢を張って小さな王国を築くのに必死なのです。
そしてその王国を築いたことにしないと、自分を保つ事ができない弱い人間がモラハラ加害者。
妻であるあなたの母親は、その間違った王国制度に正当な理由をつけて話し合おうとします。
しかし、話し合いなど全く通じないのがモラハラ加害者の夫。
本項に挙げたモラ夫の特徴を知るだけで、得体の知れない悪魔だった夫が、ダサくて弱くてちっぽけな存在だという事が分かるはずです。
モラハラ加害者の事がもっと分かる2冊
最後に本項を書くにあたり参考にした書籍を紹介します。
著 本田りえ(臨床心理士。武蔵野大学非常勤講師)
著 露木肇子(弁護士)
著 熊谷早智子(モラルハラスメント被害者同盟立ち上げ者)
著 谷本恵美(心理カウンセラー。モラハラ理解を深める活動に携わり続けている)
モラハラ夫からの被害を「妻目線」で書いた本で、私はどちらも所有しております。
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