モラルハラスメント加害者の父親と暮らしていると、被害者の母には色々な症状が現れ始めました。
父親は母を「バカ!」「能無し!」「お前なんか死んじまえ!」「お前に何が出来る!」など言葉の暴力、更にDVで傷つけ心まで支配していきます。
心身が支配されると「モラルハラスメント被害者」である事すら気付かず、加害者である父親から抜け出す事ができません。
つまり、自分ひとりで生きていける自信がなくなってしまいます。
夫から「お前なんか社会で役に立たない」と言われているので、一人で生活する自身が持てなくなってしまいます。
自分一人で子供を抱えていく自信がないということが、夫から離れられない一番の理由として挙ります。
そうなる前にこれを見て「もしかしたらオレ(私)のお母さんは、モラハラ被害者かもしれない!」と気付いてください。
20項目から見るモラハラ被害者の症状
モラハラ被害者に苦しめられていると現れる症状です。長期にわたりモラルハラスメントを受け続けると、被害者は自分より加害者を尊重するようになっていきます。
つまり「お父さんの言う事に従わなければいけない」と思い込むようになっていきます。
アナタの母親にこんな症状はありませんか?
モラハラの不安、緊張、恐怖から「うつ」状態に
アナタの母親に想像してもらってみてください。
アナタの母親は「オレが帰宅する18:00までに夕食の用意をしておくように」と父親に言われています。
しかし、今日はいつもより30分早い17:30に夫の帰宅を知らせる車の音が・・・。
夫は車のドアをバタンと閉めて、玄関のドアを開けあなたが夕食の準備をしているリビングへと足音を響かせて向かってきます。
このようなシチューエーションをどう感じるでしょうか?
夫が帰って来ただけなのに「どうしてこんなに早く帰ってきたの!?」と焦ると答えませんか?
また、心臓がバクバクして冷や汗が出たり、夫に怒鳴られる事を想像すると、恐怖で何も言えなくなると言いませんか?
また夫の事を考えると、
- 疲れやすい
- 気分が落ち込む
- 家事や仕事がこなせない
- 何をやっても楽しくない
などの症状が現れると訴えませんか?これらはあなたの母親の体が悲鳴をあげているサインです。
更に細かく見てみましょう。
モラハラ被害者の影響を受けた人に多い不調
モラハラの影響を受け続けた妻の多くは以下の不調を訴えます。
イライラする、焦燥感(しょそうかん)、過剰な警戒・恐怖心
- 男性の怒鳴り声や命令口調が苦手。
- 落ち着かない。じっとしているのが辛い。
- 夫からの電話やメールがあると恐怖で驚いてしまう。
- ちょっとした事でイライラして子供にきつく当たってしまう。
不眠
- 眠りが浅い
- 早朝に目が覚める
- 朝の目覚めが悪い
- 夫が出てくる夢を見る
- 布団に入っても中々寝られない
気分が落ち込む事が多く意欲や関心が低下する
- 何をしたいか分からない。
- 気持ちが沈んでいる事が多い。
- ちょっとした事が負担に感じる。
- やる気が起きない。体が動かない。
- やりたい事を先送りにしてしまう。
記憶力や思考力・集中力・判断力が低下する
- 本を読む気力が無い。
- 考えが堂々巡りして結論を出せない。
- ちょっとしたことでも迷って決断できない。
- 物忘れが激しい。また物覚えが悪くなった。
- 仕事や家事が以前のようにテキパキできなくなった。
自己評価、自尊心が低下する
- 人を信じられない。
- 人に会うのが面倒くさくなった。
- 人の言動や物事をネガティブな方に考える。
- 誰かに相談しても分かってもらえないと思っている。
現実逃避願望がある
- 死にたいと思った事がある。
- いっその事なら消えてなくなりたい。
- 現実逃避したい。どこか遠くへ行きたい。
長期的にモラハラ夫に支配され暴力を振るわれると、人としての尊厳を傷つけられ、自由を奪われ続けるとこのような症状が現れます。
一つでも当てはまったら心療内科を受診するよう勧めてください。
妻はモラハラ夫が不機嫌な理由を探るようになる
もう一つ、あなたの母親に想像してもらってください。
「チッ」と舌打ちをする夫。
「どうして機嫌が悪いんだろ?好物の食事を作って、ビールも用意しているのに、何が原因なんだろう?・・・」
妻であるあなたの母親が父親の不機嫌な理由を探っても理由は不明。恐る恐る聞くと、
「お前には関係ない」「そんな事も分からないのか?」
もしくは無視して教えてくれません。
あなたの母親は、暴力を振るわれるかもしれない不安と、不穏な空気を一刻も早く払拭したいがために、ひたすら推測しますが結局は分からずじまい。
「私が不機嫌になる理由を作ってしまったのだろう・・・」と自分自身が悪いと認めざるを得なくなります。
ダブルインバインド(二重拘束)で縛り付けられる妻
二者択一を迫られてどちらを選んでも怒られる・・・。これを『ダブルインバインド(二重拘束)』といいます。
我が家でこんな事がありました。
- 風呂が沸いてないと怒られた
- 翌日風呂を沸かしておいた
- 「お湯が熱い」と怒られる
- 刺身は食べたくないと怒られた
- 翌日は刺身ではなく豆腐を出した
- その翌日も豆腐を出したら刺身を出せと怒られた
父親の言いつけどおりに風呂の用意をしても、豆腐を出しても都合のいい理由をつけて怒られる。
これがダブルインバインドの一例ですが、あなたの母親も同様の被害を受けているはずです。
ですから、今日の行動に満足しても、明日は満足しないでしょう。
「昨日こう言ったからそれに従ったのに・・・」と言えば「バカ野郎。昨日と今日では違うんだよ!それくらい考えろ!!」
と言い返されます。
また、父親は自分の間違いや矛盾を認めないので、屁理屈をならべてあなたのお母さんが間違っていると思い込ませます。
すると何も言わない方がいいと思うようになっていきます。
「私が我慢すれば」はダメとアナタのお母さんに伝えて。
- 私が全部悪い
- 私が我慢すればいい
- 子供はかわいがってくれるから
例え自分が間違っていないとしても、子供を持つモラハラ被害者の母親の多くが、モラハラ夫から抜け出せない理由をこう答えます。
被害を受けている当初は、家庭内の揉め事を回避するため、自ら譲歩し、黙認しますが、段々それが当たり前になり、いつれ諦めの感情にたどり着きます。
モラハラを見極める事が大切

- 継続的に攻撃されているか?
- 日常生活で執拗に繰り返されていないか?
- 相手をコントロールしようとしていないか?
- 夫が自分自身の気持ちを満たそうとしていないか?
モラハラのマインドコントロールに気付け
モラハラは心を痛めつける暴力であり、その暴力によって被害者の価値観・世界観・生き方を押さえつけ、その人らしく生きさせないようにすることで、あなたを支配下においてコントロールします。
モラルハラスメントの一番厄介なところは、自分が攻撃されている事に気付かないまま、自分を否定し、自分自身が信じられなくなっていく事です。
これはマインドコントロールなのです。
あなたの母親に乱暴な言葉を浴びせるからモラハラと決め付けるのではなく、言葉や態度であなたの心をコントロールし支配していく。
これがモラルハラスメントの最も恐ろしいところなのです。
あなたの母親はモラルハラスメントの被害者
「私のお母さんはお父さんにモラハラされてるかも!?」と気付いたとしても、母親本人が加害者とうまくやっていこうと考えてしまう場合は要注意。
- 私は弱い人間で私が悪いんだ
- 私が過剰反応しているだけだ
- 旦那の言葉や態度に神経質になっているんだ
夫婦ならだれでも経験するような、他愛(たあい)もない事と感じるようなモラハラが生活の中に散りばめられていると、
自分が悪いと信じてしまいあなたの母親が受けている行為がモラハラだと気付けないのです。(DVは別)
あなたの母親が、旦那から受けているのはモラルハラスメントという言葉の暴力であると気付かないと「自分を守る危機感」を持つことが出来ず、暴力を受け続ける事になります。
その結果「うつ」になる可能性も。
そうならないためにも、あなたの母親が
- 「自分はモラルハラスメントの被害者」
- 「モラルハラスメントから自分を守らなければならない」
- 「旦那とうまくやっていかなくてもいい」
と知る事が必要です。
もし気付くの難しいのであれば、この記事を読んだアナタが気付かせてあげてください。
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